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ぶどう糖とは?私たちの毎日を支える糖のチカラをぶどう糖メーカーが分かりやすく解説(1/4)ぶどう糖とは?

作成者: サンエイ糖化 マーケ室|Jun 10, 2025 1:48:43 AM

受験を控えた学生や集中力が求められるビジネスパーソン、瞬時の判断力が鍵を握るアスリートたちの間で、「集中力」や「記憶力」の維持・向上をサポートする身近な栄養素として、ぶどう糖が注目されています。実はこのぶどう糖、人間の脳にとって最も重要なエネルギー源であり、体内でもさまざまな働きを担っています。

本記事では、ぶどう糖メーカーの視点から、私たちの日常生活で役立っているぶどう糖の基礎知識を、分かりやすく解説します。

ぶどう糖とは?

生物の主要なエネルギー源となる糖

ぶどう糖は「グルコース(Glucose)」とも呼ばれ、分子式は C₆H₁₂O₆で表されます。自然界に広く存在する糖の一つで、ヒトをはじめとする多くの生物のエネルギー源として重要な役割を果たしています。その名称の通り、かつてブドウの果汁から発見されたことが名前の由来です。

この糖の特徴の一つが、体内での吸収と代謝の早さです。摂取後、速やかに吸収され、血流を通じて全身に運ばれます。特に、脳や神経細胞はエネルギー源としてほぼぶどう糖しか利用できないため、ぶどう糖は「脳のガソリン」とも呼ばれるほど重要な存在です。

※参考:農林水産省「朝ごはんを食べないと?

ぶどう糖の特性

ぶどう糖は、エネルギー源としてだけでなく、食品加工の現場でも重宝される多彩な特性を持っています。その特性を知ることで、日常的に口にする食品やサプリメントへの理解がより深まります。

甘みがある

ぶどう糖は、甘みを持つ単糖類の一つです。その甘さは砂糖(ショ糖)の約70%程度とされ、爽やかな甘みが特徴です。後味のキレが良いため、菓子類や飲料、ゼリーなどに使用される際、他の素材の風味を引き立てる役割も果たします。

色味が付きやすい

ぶどう糖は加熱によってメイラード反応(アミノ酸との反応)を起こしやすく、焼き菓子やパンなどで焼き色をつける効果があります。例えばぶどう糖が含まれているクッキーやトーストであれば、加熱することで食欲をそそるような香ばしい焼き色が現れます。この特性は食品に「見た目のおいしさ」や「焼き立て感」を与える上で重要な要素となっています。

体内に吸収されやすい

ぶどう糖は、甘みを持つ単糖類の一つです。その甘さは砂糖(ショ糖)の約70%程度とされ、爽やかな甘みが特徴です。後味のキレが良いため、菓子類や飲料、ゼリーなどに使用される際、他の素材の風味を引き立てる役割も果たします。

保存性が高い

ぶどう糖は水分を保持する性質があり、これによって微生物が増殖しにくくなります。そのため、製品の保存性を高める目的でも活用されています。

他の糖との違い

炭水化物の一種である糖質には、構造の違いによって「単糖類」「二糖類」「少糖類」「多糖類」などに分類されます。その中でもぶどう糖(グルコース)を含む単糖類は、それ以上加水分解されないため、体内への吸収がスムーズです。

ぶどう糖と同じ単糖類には「果糖」や「ガラクトース」があります。果糖は果物や蜂蜜に多く含まれ、ぶどう糖よりも甘味が強いのが特徴です。ガラクトースはぶどう糖(グルコース)とともに乳糖(ラクトース)を構成する単糖であり、乳製品を通じて摂取されます。これらもエネルギー源にはなりますが、ぶどう糖のように直接脳や筋肉に使われるわけではありません。

炭水化物
糖質 食物繊維
単糖類 二糖類 少糖類 多糖類
  • 水溶性食物繊維
  • 不溶性食物繊維
  • ぶどう糖(グルコース)
  • 果糖
  • ガラクトース など
  • 砂糖(ショ糖)
  • 乳糖
  • 麦芽糖 など
  • オリゴ糖 など
  • でんぷん
  • グリコーゲン など

ぶどう糖の種類

ぶどう糖には、その形状や製造方法の違いによってさまざまな種類があります。サンエイ糖化では結晶・粉末製品として、煎糖法で製造される「無水結晶ぶどう糖」、温度降下法で製造される「含水結晶ぶどう糖」、噴霧全糖結晶方式で製造される「全糖ぶどう糖」をラインナップしており、それぞれの性質に応じて食品や医薬品、工業製品など、さまざまな分野で使い分けられています。

サンエイ糖化が取り扱っているさまざまなぶどう糖についてより詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

※記事の内容ならびに参考サイトは2025年6月時点に閲覧した内容をもとに記載しています。